脈拍と心拍数は何が違う?数値がズレる危険な理由と正しい測定法

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脈拍と心拍数は何が違う?数値がズレる危険な理由と正しい測定法
脈拍と心拍数は何が違う?数値がズレる危険な理由と正しい測定法
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🎵 脈拍と心拍数は何が違う?数値がズレる危険な理由と正しい測定法

日頃の健康管理やスマートウォッチの普及に伴い、日々のバイタルサインを手軽にチェックできる環境が整いました。しかし、日常会話で混同されがちな「脈拍」と「心拍数」が、医学的にまったく異なる現象を指している事実は意外と知られていません。

健常時であれば両者の数値はほぼ同じですが、実は「心拍数と脈拍が一致しない」状態の裏には、早期治療を要する隠れた不整脈が潜んでいるケースが存在します。本稿では、両者の明確な違いから数値のズレが生じる医学的メカニズム、年代別の正常値や正しいセルフ測定の手順までを分かりやすく掘り下げて解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:心拍数は「心臓そのものが拍動した回数」、脈拍は「血液が送り出されて手首などの血管に届いた波の回数」を指す。
  • 要点2:両者の数値が乖離する最大の要因は「脈拍欠損」であり、心房細動や期外収縮などの不整脈が背景に潜んでいる可能性が高い。
  • 要点3:成人の安静時正常値は1分間に60〜100回(bpm)で、スマートウォッチの手首測定は光学センサーによる「脈拍測定」が主流である。

【違いを明確化】脈拍と心拍数の違いをわかりやすく解説

脈拍と心拍数はどちらも1分間あたりの心臓活動のリズムを表す指標であり、単位には「bpm(beats per minute / beats / pulses per minute)」が用いられます。しかし、観測している「場所」と「生理現象」には決定的な違いがあります。

心拍数とは、心臓の筋肉(心筋)が1分間に収縮・拡張を繰り返した回数そのものです。心電図検査や胸部につける心音計などで、電気刺激や心臓の物理的なポンプ運動を直接捉えて計測します。

これに対し、脈拍とは、心臓から押し出された血液の波(拍動流)が動脈を伝わり、手首や首筋などの末梢血管を押し広げた回数を指します。つまり「心拍=心臓の根本の動き」「脈拍=全身の血管に届いた波の到達」という関係性です。健康な状態であれば心臓が1回打つごとに1回脈が届くため両者の数値は等しくなりますが、循環器系に問題が生じるとこの連動が途切れます。

なぜ一致しない?数値がズレる「脈拍欠損」と心房細動のメカニズム

心拍数と脈拍を同時に測った際、数値が乖離して「心拍数>脈拍」となる現象を医学用語で「脈拍欠損(pulse deficit)」と呼びます。「脈拍と心拍数はどっちが高いのか?」という疑問に対しては、構造上、心拍数が脈拍を下回ることは原則としてなく、心拍数のほうが脈拍よりも高くなるのが通例です。

脈拍欠損が生じる代表的な原因は以下の2つです。

1. 心房細動(しんぼうさいどう):
心臓の心房が毎分400〜600回ほど小刻みに痙攣するように震え、不規則なリズムで心室へ電気信号が送られます。このとき、心室に十分な血液が溜まる前に次の収縮が起きてしまうと、血液を十分に押し出せません。結果として心臓は動いていても末梢まで拍動が伝わらず、手首で脈として触知できなくなります。

2. 期外収縮(きがいしゅうしゅく):
本来のリズムよりも早いタイミングで心臓がフライングして収縮する不整脈です。拡張期が短いため血液の拍出量が極端に少なくなり、脈の波が弱すぎて血管壁を十分に押し広げられず、脈が1回抜けたように感じられます。

脈拍と心拍数の差が大きい状態を放置すると、心不全のリスクが高まるほか、心房細動によって心房内にできた血栓が脳へ飛んで引き起こす「脳梗塞」の危険性が跳ね上がります。「脈が飛ぶ」「胸が急にドキドキする」と感じた際は軽視できません。

【年代別・男女別】脈拍・心拍数の正常値と「頻脈・徐脈」の基準値

安静時における成人の脈拍・心拍数の正常範囲は、1分間に60〜100回(bpm)と定義されています。ただし、年齢や性別、基礎代謝によって基準値には個人差があります。

■ 年齢別の心拍数・脈拍の目安(安静時)

・新生児・乳児:110〜160 bpm
・幼児・小児:80〜120 bpm
・小学生〜中学生:70〜100 bpm
・成人(一般):60〜100 bpm(実測平均値は65〜75前後)
・高齢者:60〜90 bpm(加齢とともに洞房結節の機能が低下し、やや減少傾向)

性別による差異も見られ、一般に成人女性は成人男性に比べて心臓のサイズがやや小さく、1回あたりの血液拍出量を補うために平均心拍数が男性より約3〜5回/分高い傾向があります。

■ 注意すべき「頻脈」と「徐脈」のライン

頻脈(ひんみゃく):安静時100 bpm以上
運動時や緊張時、発熱、脱水、カフェイン摂取でも上昇しますが、安静時に持続する場合は甲状腺機能亢進症や貧血、心疾患が疑われます。
徐脈(じょみゃく):安静時50 bpm未満
スポーツ心臓と呼ばれるアスリートの生理的適応である場合を除き、めまいや強い倦怠感を伴う場合は洞不全症候群や房室ブロックなどの伝導障害に注意が必要です。

スマートウォッチの数値はどっち?心電図機能との違い

Apple WatchやFitbit、Garminなどのウェアラブル端末に表示される「心拍数」の項目を見て、自分の心臓の状態を把握している人は多いはずです。しかし、機器の測定原理を正しく把握しておく必要があります。

一般的なスマートウォッチの裏側にある緑色LEDセンサーは「光電容積脈波記録法(PPG)」を採用しています。これは皮膚下の毛細血管のヘモグロビンが緑色光を吸収する性質を利用し、血液が流れてくる拍動の波を捉える技術です。したがって、画面に「心拍数」と表示されていても、実質的に計測しているのは手首の脈拍です。

一方、一部の上位モデルに搭載されている心電図(ECG)機能は、端末のデジタルクラウンやベゼルに指を当てることで体内の電気信号を直接読み取ります。こちらは病院の心電図検査と同じ原理で「心拍数と電気的リズム」を測定しています。日頃の活動量計測時は「脈拍」、不整脈通知や心電図記録時は「心拍」と使い分けられている点を把握しておくと、データの信頼性を適切に判断できます。

手首で正確に捉える!脈拍の正しい測り方

家庭で自分の脈をチェックする際は、手首の親指側にある「橈骨動脈(とうこつどうみゃく)」を使うのが最も確実です。以下の手順に沿って測定を行いましょう。

【正しい脈拍測定の5ステップ】

1. 測定前の安静:測定前は最低5分間、椅子に座ってリラックスし、呼吸を整えます(直前の会話や喫煙、カフェイン摂取は避けます)。
2. 指の配置:手首のひらを上に向け、反対側の手の「人差し指・中指・薬指」の3本の指先を、親指の付け根から2〜3cm下の骨のくぼみに当てます。
3. 親指を使わない:測定側の親指には自身の強い動脈が通っているため、自分の指の脈と混同しないよう必ず人差し指や中指を使います。
4. 時間のカウント:リズムが規則正しい場合は「30秒間の拍動数×2」で算出します。リズムがバラバラだったり途切れたりする場合は、必ず「丸々60秒間」数えます。
5. リズムの確認:「ト・ト・ト・ト」と規則正しく打っているか、急に早くなったり飛んだりしていないかを指先の感覚で確認します。

【脈拍 と 心拍 数 の 違い】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:血圧計に表示される「脈拍」とスマートウォッチの「心拍」の数値が違うのはなぜですか?
A1:測定タイミングによる自律神経の変動に加え、血圧計(上腕でのカフ加圧式)とスマートウォッチ(手首の光学式)の測定原理・検知深度が異なるためです。数拍程度の差であれば正常範囲内ですが、20〜30拍以上大きくズレる場合は脈が欠損している恐れがあるため再計測を推奨します。

Q2:脈拍が1分間に40台しかありませんが、病気でしょうか?
A2:定期的な有酸素運動を行っているランナーなどであれば「スポーツ心臓」として問題ないケースもあります。ただし、運動習慣がないにもかかわらず脈が極端に遅く、立ちくらみ、息切れ、ふらつきを自覚する場合は、心臓のペースメーカー機能に異常がある可能性があるため循環器内科を受診してください。

Q3:心拍数と脈拍の差を病院で正確に調べるにはどんな検査を受けますか?
A3:胸に電極を貼って波形を記録する「12誘導心電図」や、24時間の波形を記録する「ホルター心電図」を行い、聴診や動脈触知と組み合わせて心拍数と脈拍の同期状態を精査します。

まとめ:日頃のセルフチェックが心臓の異常をいち早く見抜く

心臓そのものの活動を示す「心拍数」と、血液の波が手首に届いた「脈拍」。両者は通常一体となって動いていますが、その同期が崩れて「脈拍欠損」が起きているとき、心臓は静かにSOSサインを発しています。

ウェアラブルデバイスでの継続的なモニタリングに加え、時折自分の指を手首に当てて直接リズムを確かめる習慣を持つことが、心房細動をはじめとする重大な疾患の早期発見につながります。脈の乱れや安静時の異常値に気づいた際は自己判断で放置せず、速やかに循環器専門医の診察を受けることが肝要です。 (出典: 脈拍 と 心拍 数 の 違い(Yahoo!ニュース)

脈拍 と 心拍 数 の 違い
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